子育てはクリエイティブ ⑤

下校時にお友達と話しこむ小学生です。

次女が小学生になり、姉妹で登校するようになりました。前回のブログ(https://sutekianata.com/childrearing4-1337.html) に書きましたように長女が入学当初に登校拒否を起こした事もあり、私は次女の様子を注意して見ておりました。最初の頃は楽しそうに登校していたのですが、ひと月たった頃から普段の次女には見られない行動が始まりました。例えば、学校の支度を何度もする、泣きそうな顔で花壇の縁で平均台の練習をするなどです。幼稚園の頃からどちらかと言うと利発で明るい子供でしたが、困ったような苦しいような表情をみせる事もあります。「学校で何かあったの?」と聞くと、「先生に叱られる。」と言うのです。

次女の担任は教師になって一年目という新人教師でした。先生の子供に対する教育は形式通り、全てに決まり事が多く、今では考えられませんが体罰も辞さないようです。次女は友達が体罰を受けている姿を見て萎縮してしまったのです。叱られないだろうか、とそればかりが次女の心にあるようでした。

長女の時のベテランの先生であればこんな事は起きないのにと残念に思いました。次女の担任は環境が一変して不安を抱えた子供の心を恐怖に変えたのです。私は子供をのびのびと育てるよう心がけて来ましたので、私の考え方とも違っていました。しかし、先生を変えるわけにも行きません。

当時は担任による家庭訪問がありました。次女の担任も我が家にやって来ました。お話を聞いているうちに感じた事は、やはり経験が乏しいと言う事です。新任だと馬鹿にされないよう一生懸命マニュアル通りに子供に接した結果、思うようにならないと手が出てしまうのだろうと察せられました。

私は先生に次女の明るい性格を親として大切にしている事を伝え、先生にも「焦らずに教師という職業を楽しまれてはどうですか。」と話しました。

そのうち次女は少しずつ落ち着いてきて、お茶目な明るい子供に戻って行きました。私が次女に「先生もあなたと同じ新入生なのよ。まだ先生に慣れていないのよ。」と話しました。当時の次女がどう解釈したかは分かりませんが、私は親も先生も普通の人間、同じよ、と伝えたかったように思います。

長女は3年生くらいまで少々奥手な所がありました。私は学校でお勉強は見て頂くけれど、心の教育は任せられないと思いました。先生たちが全員の子供たちそれぞれの特徴を掴み、伸ばすなど無理だと思っていたのです。

帰宅した子供達にはとにかくリラックスさせる事が大切だと思い、「勉強をしなさい」とは一度も言いませんでしたが、「お茶にしましょう」が私の子供たちに毎日かける言葉でした。

私は元々勉強だけが全てだとは思っていませんでしたし、その子にあった何かを親子で見つけようと考えていました。勉強は子供がする気になったら出来るものと考えていました。それより「お茶の時間」は大切な親子のコミュニケーションの時間です。その時間に私が経験した事から生きて行く上で必要と思われる事をわかりやすく話すようにしていました。例えば、私は宗匠から教えて頂いた「話を聞く時は心を空っぽにして聞く」などです。( https://sutekianata.com/listen-to-others-603.html )

 日々の暮らしに大切なお茶の時間です。

長女の4年生の担任は経験豊かな男性教師でした。その頃からです。長女に変化が起きたのは。

次回はその話を書きたいと思います。


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