子育てはクリエイティブ④

元気に走る園児です。

長女が小学校に上がりました。次女も幼稚園に通い始めました。入学式を済ませてホッとしたのも束の間、毎朝登校していく長女の顔が暗いのです。本当に口数の少ない子供でしたので、聞いても理由を上手に言えません。幼稚園は小さい世界でしたが、急に大勢の集団に飛び込んで馴染めず、ストレスで学校に行きたくないのではないかと思いました。無意識的な拒否です。

集団登校でしたので、近所の上級生の姉妹が特に心配して、毎朝自宅まで迎えに来てくれるようになりました。上級生には事情を話して、何とか長女がなじめるよう学校までの引率をお願いしました。

私は意識的な登校拒否になってはいけないと思い、担任の先生に相談しました。先生はご年配の経験豊かな先生とお見受けしましたが、「お母さん、心配なさらないで。お嬢さんは慣れるのに時間がかかられるだけの事と思いますよ。」とおっしゃいました。まず先生とは連絡ノートなどで連携を密に致しました。学校での様子が私には分からないからです。

長女は早生まれで、奥手です。きっと同級生との接し方も分からず居場所がないと感じているのではないでしょうか。心配でした。

でも、「学校に行きなさい。」と私は毎朝励まし言い聞かせました。そう言えた背景には一緒に登校してくれた上級生姉妹のお陰です。背の高いお嬢さん達でしたが、長女を元気づけ、途中ストレスで具合が悪くなったら学校までおぶって連れて行ってくれたらしいのです。そのせいで姉妹は教室に遅刻し、担任に叱られた事もあったとか。後にその話を聞いた時は、優しい姉妹の責任感ある行動に感謝の気持ちでいっぱいになりました。学校に慣れるまで、姉妹は長女を親身になって世話をしてくれたのです。やはり、人は一人で大きくなるのではないのです。周りの人に助けられて成長するのですね。

一ヶ月も過ぎた頃、担任の先生から長女が学校にも慣れてきたとの報告を受けました。

一方次女は、幼稚園でものびのびと楽しく過ごしていたようです。5歳の頃かと思いますが、年長さんの発表会で「白雪姫」をやる事になりました。後で担任の先生に伺った話ですが、本当は白雪姫の役だったらしいのですが、白雪姫は面白くないから魔法使いがやりたいと言い続け、役を交代したらしいのです。

私も発表会を見に行きましたが、本当に我が娘に驚きました。長いカーテンのようなものを身体に巻いて舞台を縦横無尽に動き、白雪姫に迫る様子は圧巻でした。声も良く通り、その悪ぶりには舌を巻きました。次女に聞くと、「魔法使いの人があんまり下手で先生に叱られるから、私の方がやれると思ったもん。」とケロッとしたものでした。この演技はかなり長くお母さん方の話題になりました。

絵の具遊びをする園児です。

家での姉妹は仲良しでしたが、ケンカもよくしました。理由はいつも些細なことです。私はケンカも思い出の一つだと考えていました。子供達をよく観察されていると分かるのですが、ケンカは自己アピールなのです。なぜなら、子供たちはよく母親の周りでケンカを始めます。それぞれが母親にも分かってもらいたいのですね。大抵の場合私はケンカを放っていましたが、もちろん激昂しエスカレートしてしまった場合には仲裁に入りました。

お互いの違いを理解するためのケンカは自己形成の一つです。

次回は二人の小学生の頃の話になります。


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