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心に残る話

  • 2023年2月5日

威厳の意味を教えてくださった方

これまでに様々な女性に出会ってきました。外見だけでなく心根の可愛い女性、負けず嫌いで強い女性、甘え上手でしかも人に不快感を与えない女性、中には自分の利益の為に人を操ったり感情を抑えられない人もいました。 「あなたの心模様が顔に出る」と、母は口癖のように小学生の私に言いきかせました。子供に、目に見えな […]

  • 2022年11月28日
  • 2023年1月4日

クリスマスのある出会い

10年以上前の事です。馴染みにしているビストロで、クリスマスディナーをする案内を頂きました。予約をし、家族で出かけました。店は満席です。隣の席のご夫妻、とりわけご主人の食べっぷりの見事さに、思わず声をかけました。「こちらには随分お通いですか?」「約22年になります。」との応えです。私達より数年長いと […]

  • 2022年11月7日

隠れキリシタンだった祖母の話

私の母方の祖母は41歳と言う若さで亡くなりました。ちょうどその時、母のお腹に私が居たそうです。祖母は私の存在を知り、私の幸せを祈りながら逝ってしまったと聞きました。私は父方の祖母には寵愛と言えるほど可愛がって貰いましたが、母方の祖母に会う事はできませんでした。 私が3歳の頃、いくらか下の方が焦げた写 […]

  • 2022年10月27日

保健室の川尻先生

どなたもそうではないかと思いますが、子供の頃から誰かしら印象深い大人の人に出会っていると思うのです。 私が思い出す印象深い人は、保健室の先生です。 私は最初の子供だったせいか随分母の気合が入り、厳しく育てられました。母はその当時では珍しい程、教育に熱心な人でした。私が小学校に上がると、毎日学校に来て […]

  • 2022年10月9日
  • 2022年11月4日

物作りの人

私が陶磁器の企画の仕事をしていた頃の話です。 その窯主ご夫妻はいつもにこやかに私を迎えてくださいました。佐賀県有田の先にあるその磁器の窯元は「古伊万里」を得意とし、有田焼の歴史や知識はほとんどこの窯主に教えて頂きました。私は何日も窯元に通いました。窯主との陶磁器の話は尽きず、外が真っ暗になって帰宅す […]

  • 2022年9月18日

先輩達の話

私の祖母は95歳で世を去りましたが、私にはこの年代の知り合いが3人います。それぞれに人生を豊かに生きて来られた方達です。 体調を崩して娘さんの近くに引っ越されたAさんは、80代までお仕事を続けられた方でした。保険の外交員として働き、いつも姿勢良いお姿で70代でもヒールを履き、バスに乗って会社回りをさ […]

  • 2022年7月19日

レモンの話

私は48歳で父を亡くしました。 愛情に溢れ私を慈しんでくれた父を悲しむ間も無く、母の様子がおかしくなりました。色白で優しい顔立ちの母でしたが、それまでに無かった深いしわが両頬の中央に走っています。そればかりではありません。急に物忘れが酷くなり、「印鑑がどこにあるのかわからない。」と言っておろおろしま […]

  • 2022年6月2日

洗練された人とは

20代前半頃の事です。どうしてその方に会う事になったのか、今では思い出す事が出来ません。でも、もしその方(藤井さん)に出会わなかったら、今の私は違う私になっていたのは確かです。 一体当時62歳だった彼女の何に惹かれたのでしょう。 藤井さんを一言で表現すると「卓越したエレガンス」の持ち主だと言う事です […]

  • 2022年5月29日
  • 2022年5月31日

手前の橋から渡りなさい

明治生まれの祖父は寡黙な人でした。祖父の笑い顔を見た記憶がありません。 思い出すのは、小学生の時「本箱」を作るという宿題がありました。糸鋸(イトノコギリ)を上手く使えず四苦八苦している私を見かねて、祖父が「貸してごらん。」と糸鋸を取り上げました。今にして思えば、コの字型の簡易な本箱です。祖父はたやす […]

  • 2022年5月15日
  • 2022年5月28日

人の話を聞くと言う事は

私が30代で煎茶道に励んでいた時、宗匠に教えて頂いた話です。 「話を聞く時は、コップの水を空にして聞かなあかん。」 宗匠はそう話し始められました。 「コップに水が入っとったら次に入れられる水は少ないやろ。沢山水をコップに入れようと思うたら、先に水が入っとったらもうちょっとしか入らへんよ。人の話を聞く […]

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