七月になったら(JAZZ 虹の彼方に・ピアノ演奏付き)

七夕には願い事を書きます

7日は七夕ですね。お子様のいらっしゃるご家庭では、笹竹に願いを書いた短冊など結んで軒下に立てかけたり、ベランダに飾られたりするのでしょう。

私が子供の頃は早朝、里芋の葉に溜まった露を集め、その露で墨をすりお習字をすると字が上手になると言われました。それで、祖父と早朝、裏山の畑まで露集めに出かけた記憶があります。里芋の葉が意外に大きかった驚きとその露が大きくて美しかった事、本当に懐かしい思い出です。

お茶を教えていた頃には、七夕のお茶会をお弟子さんと一緒に楽しみました。

竹の笹に短冊や折り紙で折った網ややっこなどを結び、軒下に立てます。この時淹れるお茶は冷茶と申しまして、玉露を使い冷たい水で時間をかけてお茶の甘みを引き出したものです。紫陽花や朝顔といった名前の和菓子や、時には型抜きされた夏らしい落雁を使う場合もありました。当時はこのような季節毎のイベントに追われるようにお茶会をしていました。

まだ梅雨は明けきってはいませんが、中旬になると関東を始めとした一部の地域でお盆の期間に入ります。ご先祖様をお迎えして供養を致します。

我が家には仏壇がありませんので、普段は亡くなった両親の写真を飾り、花を手向け、鈴(りん)を鳴らしてお参りしています。お命日の日にはお線香を燻らせ、読経をします。珍しい果物やお菓子が手に入った時には一番にお供えしています。私は九州出身ですので通常はうら盆、八月盆とか申しまして8月13日から15日をお盆とします。お精霊さまが帰られる16日は地獄の蓋が開くと祖母が申しまして、絶対に海に行ってはいけないと言われて育ちました。

この時分はお中元のシーズンにもあたります。

ご無沙汰している方に暑中見舞いのハガキを書いたり、メールで挨拶を送ったり致します。昔は相手方に出向いて心のこもった品を届けてご挨拶するのも常でした。昨今はデパートから選んだ品を届けてもらっています。また、お好みを思い出しながら選んだ品物を、先様のお顔を思い出しながら宅急便で届けることもあります。

この習慣を面倒だと思われる方もあるでしょうが、日本人はこうして旧交をあたためてきたのです。

下旬になったら子供達は夏休みに入ります。それぞれのご家庭では夏らしい楽しいイベントが企画される事でしょう。


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