4日目の朝は、ホテル内のレストランでの朝食です。心惹かれるガムラン(バリの伝統楽器)の生演奏が迎えてくれます。こちらでは、バリ料理だけでなく世界各地の様々な料理があります。そのどの料理を頂いても美味しく、ゆったりとした朝になりました。
バリでの目的の一つはスパ三昧です。この日はウブドにある「キラーナスパ」に向かいました。送迎バスで向かうのですが、通りに人影は少なく、どんどん緑が深くなり山奥に入って行くのがわかります。確か地図ではアユン渓谷の側に「キラーナスパ」はあった、と思っていると着きました。
「キラーナスパ」は資生堂がプロディユースして作られ、運営しています。(現在は違います)
アユン渓谷の直ぐそばに、その施設は建っています。そよ風と小鳥の囀りが、来訪を歓迎しているようです。エステシャンは現地の人ですが、日本人のスタッフもいます。
私は丁度この日が誕生日でした。早速スタッフから花束を頂き、思わぬ気遣いに胸が熱くなりました。
エステシャンは一人に二人つきます。ホテルのスパでも思った事でしたが、バリ島のエステシャンは本当によく勉強していて、その技術力の高さに驚きます。4本の手が織りなすバリ式の施術に身も心もほどけていきました。
渓谷に面したプライベイトプールに入ったりミストシャワーを浴びたり、おいしい南国の果物や軽食を頂いたり、自然の中で溶け合ったような時間が過ぎていきます。結局、こちらで半日ほど過ごしました。
私達はすっかり癒されて、ホテルに戻りました。
長女が私の誕生日の為に予約をしたイタリアレストラン「サミサミ」は、インド洋に面した断崖の上にあります。夜になると真っ暗で、風だけが強くレストランに吹き込み、海は全く見えません。二人でお洒落をして出かけたのですが、日本人は私達だけでした。
シャンパンで乾杯し、スタイリッシュに盛られた前菜を頂きました。お料理はどれも美味しく、お酒がほどよくまわっていきます。その時、二人のギタリストがテーブルの側にやって来ました。「リクエストをしたら何でもやるよ。」と言うので、考えて「イエスタデイ(ビートルズの名曲)」と答えました。音楽に詳しい娘に「他になかったの?」と言われて答えに困りました。今風のポップスは聴かないので、こんな時にどんな曲をリクエストしたら良いのか思いつかず、場違いだったのでは、とちょっと落ち込みました。
さてデザートは、スタッフの計らいで花火のついた豪華版です。ギタリストが「ハッピバースデー」とギターをかき鳴らしながら歌い、スタッフ一同が唱和し、手拍子も加わり盛り上がりました。
ほろ酔い加減で娘とヴィラに戻る時、空を見上げると、真っ暗な夜空に星が宝石のように煌めいていました。
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