自宅から比較的近くに位置する横浜にはリフレッシュによく出かけます。
何といっても海を臨める事が魅力です。でも、今まで夜の横浜を出歩いた事はありませんでした。「ホテルばかりじゃつまらない。」という娘達の言葉で初めて市内のビストロに出かけました。
高島駅の近くにあるビストロ「フレッシュ」。
こちらは果物を豊富に使った「カクテル」やお料理が美味しい人気店だと聞いていました。ホテルからタクシーで通りを抜けて向かいました。
タクシーの運転手さんに案内されたお店は、入り口が丈夫な木戸になっていて、一瞬お店だとはわかりませんでした。木戸の上のライティングされた店名を確かめてドアを開けると、明るく開放的な店構えが一瞬で見て取れます。奥にキッチンカウンター、入り口近くにテーブル席とカウンター席があり既に客でいっぱいでした。オーナー持参のドリンクメニューを手に取りました。入手困難なワインやウイスキーなどもあるのですが、季節のフルーツを使ったカクテルにどうしても目が行きます。最初、私はオーナーお勧めのシャンパンから始めました。娘達はもちろんカクテルです。カクテルは数日間漬け込まれた果物などをベースにしてあります。どれも美味しそうで迷いながらの選択です。
一般的に知られたカクテルもありますが、オリジナルのカクテルは絶品です。
お料理はお任せで予約を入れていました。
一口コップでキャロットラペが出た後はアンティパスト(前菜)が小皿で次から次へと何種類も出てきます。さっぱりパプリカマリネ、クリーミー豆腐とレモントマト、ナッツツミレのチーズボール、そして本日のサラダ、マグロマスター、チョリソ、切り立て生ハム、鴨とオレンジのパテ、太刀魚のトリュフソース、お肉ゴロゴロ小さなミートパイ、パルミジャーノチーズリゾット。
そしてパスタはワタリガニのトマトクリームパスタです。濃厚なカニのうまみがパスタとよく絡まって美味です。次は何と、私の好きな鴨のコンフィです。これも堪らなく美味しくて、満足の一言でした。
上記の写真は私のイメージで選んで頂いたお皿に盛り付けられたケーキです。
もちろん全てシェフが時間をかけて考案したお料理です。そして食材はオーナー自ら鮮度を確かめ産地からのお取り寄せしたものです。運んでくださる度にその蘊蓄(うんちく)を伺えます。あまり飲めない私ですが、オリジナルなフルーツカクテルを2杯いただきました。その美味しさをお伝えしようと思いますと、もう口中になんとも言えないミックスされた果物のお味が蘇って、ほろ酔い気分になりそうです。「召し上がってみて下さい。」としか言いようがありません。
オーナーは入交(いりまじり)さんとおっしゃるのですが、このお店にかけた情熱がすごいのです。
私は座っているテーブル席の椅子が、気になって仕方がありませんでした。伺うと、ある工房で作られた肘付きの回転椅子だとか。落ち着いた木の感触が体に馴染み、とても心地よいのです。また、化粧室の床のタイルはお洒落で、伺うとイタリアに注文した、と言う答えが返ってきました。化粧室は全体をブルーで纏(まと)められ、一瞬海の中かと思うようです。これはオーナーがお客に食事の間の気分を一新してもらう為のお計らいだとか。
心ゆくまで楽しんだ横浜の夜でした。いつまでも両手を振って見送って下さる入交さんの姿が今でも目に焼き付いています。
なお、このお店に行かれる方は予約をお勧めします。何組ものお客さんが「空いてない?」と言って入って来ては、残念そうに帰られましたから。
ビストロ「フレッシュ」はこちら
ESPOER 〜希望〜をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメントを投稿するにはログインしてください。