大暑の頃:天ぷらの日

早朝に美しく咲く朝顔です。

気象庁が関東甲信の梅雨明けを7月18日に発表致しました。

例年19日頃とされていますから、ほぼ例年通りとなるのでしょう。しかし、今年は6月半ばから真夏日が続き、一時は空梅雨(から梅雨)かとも思われました。従来とは違う気象の変化に随分梅雨のイメージが変わったと感じます。

さて、暦の上でも梅雨が明け、本格的な夏を迎えます。

そしてその暑さもピーク、7月22日は二十四節気の「大暑」です。

「小暑」のところで書きましたが、この「小暑」と「大暑」の頃を「暑中」と言い暑中見舞いは「立秋」の8月7日までに出します。そのあとは「残暑見舞い」と書きます。

「大暑」とはどんな時期なのでしょうか。

「大暑」は文字通り一年中で最も暑さが厳しい時期を意味します。この暑さは暦の上では7月22日から8月6日まで続くとされます。しかし、気象庁の発表ではこの夏は例年より暑いとされています。地球温暖化に加えて、ラニーニャ現象のせいです。40度に近い猛暑日があると覚悟しなければなりません。しかも、残暑は9月も続くと言われます。言うまでもなく、熱中症対策を常に意識している必要があります。こまめに水分や必要なら塩分を摂る事に加え、疲れたら短時間でも身体を休めるようにしたいものです。

この時期、学生さん達は夏休みが始まりますね。酷暑など跳ね飛ばしそうな若さが羨ましく思えます。長いお休みの期間、どう過ごされるのでしょう?思わぬ出会いや体験が人生を変える事もあります。何かしら一つでもこころに残る経験をして欲しいと願います。

夏の象徴のような朝顔が見事な花を咲かせるのもこの頃です。特に早朝の朝顔はイキイキとしています。涼を感じるものと言えば、風鈴でしょうか。あの涼やかな響きは心まで洗われるようです。また、バックからさりげなく扇子を出す女性の姿にも涼を感じますね。昔、暑い暑いと言う私のために蚊帳(かや)の中でうちわを仰いでくれた母の姿が思い出されます。今に比べれば、うちわや扇風機くらいで涼がとれた事等夢のような出来事です。

ところで、「天ぷらの日」があるのはご存知ですか?

大暑は暑いから栄養満点の天ぷらを食べてこの暑さを乗り切ろうと言うことで、7月23日を「天ぷらの日」と制定しているのだそうです。そう言うわけで、デパ地下やスーパーでは「天ぷら」を大々的に売り出すようです。また、「土用の丑の日」「焼肉の日」「天ぷらの日」を夏バテ防止三大記念日と言うそうで、その言葉に私は笑っちゃいました。私と言えば、せいぜいこまめに水分を摂り、三食をきっちり頂き、昼寝をしてこの猛暑をやり過ごす、くらいに思っていました。何にでも商魂逞しい人がいるのですね。私は鰻や焼肉は食べられるとしても天ぷらまで頑張れるかしらと思ったのです。もっとあっさりしたものが欲しいと思う私はすでに夏バテなのでしょうか。

この時期、特に浴衣姿の男女を見かけます。

花火大会があちこちで開催されているからでしょう。浴衣(ゆかた)であっても着物姿は良いなあとやっぱり思ってしまいます。しかし数年前、浴衣の上前(うわまえ)を左右逆にした女性を見かけて、興醒めしました。(右を上前にするのは死装束だけです)私は、浴衣で死装束はないかと苦笑しながらも、混んだ電車の中で自信に満ちたその女性に不快さを隠せませんでした。どうか、浴衣を着る前にインターネットなどで正しい着付けを勉強してから着て欲しいと思います。

 


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