今日2日は「節分」、そして明日の3日が二十四節気の「立春」になります。
今までにも何度か書きましたが、もともと「節分」とは各季節の始まりの前の日の事を言います。「節分」には季節を分ける意味があります。ですから本来は年に4回あるのです。つまり「立春」だけでなく「立夏」、「立秋」、「立冬」の前日も節分です。でも、江戸時代から特に「立春」を尊ぶようになりました。「立春」とは文字通り暦の上では春が始まる日のことです。寒い冬を何とか越して、春を待つ心がそうさせたのでしょうか?
二月に入ると、煎茶道では「節分のお茶」と称したお茶会を致します。茶釜で番茶と共に大豆を煮て、熱々のお茶を柄杓(ひしゃく)で茶碗に汲み、茶碗に大豆が入った客は「あたり〜」と言って喜びの声を上げます。茶道に於いては、この頃のお茶事に「節分」や「立春」をテーマに選び、それに因んだ掛け軸を掛け、テーマに添った水指や茶碗を用意して、香合も例えば「おたふく」や「鬼」の絵柄など遊び心のある物を使って致します。また節分や立春にちなんだ美しい上生菓子や楽しい干菓子を用意して、お客様を喜ばせます。
暦の上だけでも「春」と言う言葉は嬉しいものです。
二月ともなると冷たい風が吹いていても陽射しに勢いがつき、眩しいと感じる事があります。皮膚科の先生に伺うと、「シミ対策にはとにかく『日焼け止め』をマメに塗る事です」とおっしゃいました。シミになったからではなく、ならないための予防が第一のようです。花粉症の人は花粉対策も始めなければなりません。「備えあれば、憂えなし」の気持ちでこの月も過ごしたいものです。
先日、買った花束の中に日本水仙が入っていました。一際香りが高く、何度もその香りを楽しみました。そういえば、梅の便りが聞かれるのも遠くはないと思います。梅の種類ではありませんが、同じ頃に咲く「蝋梅」(ろうばい)と言う木があります。その花の花びら一枚一枚が、まるでロウで固めて作ったように見え、黄色味を帯びています。その香りはどこまでも人を誘うように芳しいのです。この蝋梅は茶花(茶室に活ける花)としても使います。
まだまだ寒さの厳しい日が続きます。MAIさんのピアノで「冬景色」をお届けします。お楽しみ下さいませ。
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