食の旅 札幌の鮨屋 『田久酢・たくず』

田久酢の店主(鮨職人)のスマートな仕事ぶりです

出会いはふとした事からあるものです。食に関しても同じことが言えます。昨年の事ですが、思い切って長女と北海道・札幌の旅に出ました。北海道は北の大地とも言われ、本州とは違った趣のある所だろうと予想はしておりました。

飛行機が新千歳空港に着陸した時にすぐにその違いに気づきました。こちらは森の中に空港があるのです。日本は概ね海岸沿いに空港があります。滑走路が海に突き出ているところもあります。風向きにより操縦が難しい空港もあるとパイロットの方に聞いた事があります。新千歳空港は広大な敷地で、周りは森です。この大地がいかに広いかを知るのに充分でした。

2泊3日の旅でしたので、限られた時間の中で機能的な旅をしようと考えました。

海外も含め多くの旅を経験しましたが、私はその土地柄の空気感や五感に届く体験を大切にしてきました。ですから、実はその土地を歩くだけでも満足なのです。

でも、とりあえず札幌市の観光も予定に入れました。ただし、タクシーでの観光です。有名な時計台や市内の大通り、冬のオリンピックで使われたジャンプ台など運転手さんのガイドで観てまわりました。

 

一番の楽しみはやはり食です。北海道は味覚の宝庫です。以前北海道の知人からジャガイモやカボチャなどの野菜が季節を迎えると送られてきて、お味の濃さに感激したことがありました。海のものはどうでしょう。お鮨を食べに行こうと言う事になりました。

色々探して、予約を入れたのは有名な歓楽街の中にある『田久酢』と言うお店です。

お店はビルの6階にあり、余り目立たない上品な灯りが店名を照らしています。店内はカウンター席、奥に個室があるようです。ここでのオーダーは「おまかせ」で店主に一任です。目の前で鮨職人である店主の動きを見ることが出来ます。以前にブログに書きましたが、私はお鮨の楽しみ方を学んでいました。この店では、今までいただいた事のない食材の突き出しが次々に出てきます。器も陶器、磁器共になかなかなセンスです。見慣れた唐津焼きもあります。店主の細やかな包丁さばきから目が離せません。酢飯には赤酢を使用し、食べやすい小さめのサイズです。魚介類はどれも細かく手が入っていてお醤油なしで頂けます。少し辛めのガリが口直しの役目をします。私たちはお酒を余り飲めないので、もっぱら食べる専門でした。地元の方とも打ち解け、楽しい思い出を残しました。

『田久酢』の食の記憶はいつまでも残りました。

今年九月末、今度は次女も一緒に『田久酢』でお鮨を頂くために札幌に向かいました。今回は突き出しをもっと美味しく頂くために、ワインをグラスで頂きました。旬の物の逸品が次から次にカウンターに乗ります。私はいつもカツオを美味しく食べられずに残念に思っていました。突き出しで出されたこのカツオは、どう表現したら良いのでしょう。滑らかで少しの臭みもなく、口の中で溶けていくようです。何度も舌なめずりをしてしまうほどの美味しさです。お鮨は相変わらず美味しく、昨年とは違った魚貝類の登場で、どれも口中を喜ばせてくれます。ニシンの握りも絶品でした。旬は過ぎたと伺いましたが、ウニ好きの次女の前に紫ウニのてんこ盛りの軍艦巻きが置かれました。次女の目が輝いたのは言うまでもありません。小さな小鉢に盛られたイクラ丼も美味でした。

田久酢のウニの軍艦巻きです
田久酢のウニの軍艦巻きです

店主に伺うと、仕込みに相当な時間をかけると言う事でした。次々に陶箱からネタが出てくるのですが、どの魚介類も美しいのです。東京にも美味しいお鮨屋さんが沢山あります。

でもその土地のものをその土地で味わうのが食の醍醐味だと思うのです。ちなみに『田久酢』はミシュラン一つ星を獲得したお店だそうです。

さて、色んな場所へ旅をし、空港を出入りしましたが、新千歳空港のお土産売り場ほど活気のある所はありません。その広さもさる事ながら、行列のできる売り場がいくつもあるのです。そして、フードコートにも美味しいものが並んでいます。札幌ラーメンや雪印のソフトクリームは他では味わえない滑らかな味です。

次回は札幌から少し離れた所にも出掛けてみたいと思っています。


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