自宅で簡単に美味しいお抹茶を点ててみませんか

美味しい抹茶の和菓子です

昨年の11月に「お抹茶の頂き方」と言うタイトルで書きましたが、お役に立てたでしょうか?

今回はお抹茶(薄茶)の美味しい点て方(たてかた)をお伝えしたいと思います。

日本には和菓子文化があり、特に上生菓子は四季折々の季節をうつした上品で美しい生菓子です。デパートの和菓子売り場や和菓子店で買ったり手土産で頂いた時に、お煎茶を合わせるのも良いのですが、さっと薄茶を点てて味わうのも素敵です。

お抹茶を点てると言いましても茶道で必要とされる本格的なお道具は要りません。もしお客様に出すのであれば、先に和菓子をお出しして召し上がって頂き、キッチンでお抹茶を点ててお出しすれば良いわけです。

そうは申しましても、お抹茶を点てるために抹茶茶碗と茶筅(ちゃせん)は必要です。抹茶茶碗や茶筅はお茶屋さんや茶道具を扱っているお店、デパートなどに置いてあります。抹茶茶碗は茶道では一楽・いちらく(一番に良いのは楽焼)、二萩・にはぎ(二番目は萩焼)、三唐津・さんからつ(その次に良いのは唐津焼)と申しまして、土物が良いとされます。特に抹茶茶碗は手作りですので、持ったときに手に馴染みますし、お茶を点てた時に点てやすいのです。また、底に茶筅が引っ掛かるように工夫されている茶碗もあります。以前、私は磁器の抹茶碗で点てた事があります。茶筅が底に引っかからず滑るので苦労しました。ぜひ土物の抹茶碗をご用意くださいませ。

次に茶筅、これは細い竹で出来た小さな泡立てみたいなものです。茶筅には濃茶用の荒補(あらほ)と薄茶用の八十本点てか百本点てがあります。どうぞ薄茶用の竹の細いものをお求め下さい。

あと、茶杓(ちゃしゃく)があれば抹茶の入った茶缶から掬い出しが出来ます。その抹茶ですが、出来たら一度抹茶を茶漉し(ちゃこし)で漉す事をおすすめします。抹茶が玉になっていることもあるので滑らかにして、シルクのようなお抹茶を点てたいものです。

茶道で使用するお湯は、通常釜から沸かしたお湯を柄杓(ひしゃく)で汲んで使います。キッチンではポットややかんで沸かしたお湯をお使いになると良いかと思います。

それではお抹茶を点ててみましょう。

① 抹茶碗を温めるためにお湯を入れて軽く回しお湯を捨て、拭きます。

② 濾した(こした)抹茶を茶杓で二杯(2グラム位)すくい、抹茶碗に入れます。

③ お湯は一度沸騰させ80度から90度まで落として使います。お湯を70CCほど②の抹茶碗に注ぎます。この量はお客様に三口半で飲んで頂くためのおおよその量です。

④ 茶筅をまず抹茶を分散させるように大きく振って混ぜ、次に茶筅を底から少し上げ、お湯が回らないようにして何度も前後に手首を使って細かく振り(茶道ではMの字を書くようにと教わります)、お湯と抹茶を混ぜ合わせていきます。泡が立ったら茶筅の先を表面まで浮かせて、ゆっくり動かし抹茶がシルクのような光沢のあるクリーミーな感じに見えたら大きく「の」の字を描いて、中央が盛り上がるようにして引き上げます。雑に混ぜただけでは抹茶のまろやかさは出ません。特に「蟹の目」と言う大きな泡がたった抹茶はあまり美味しくありません。

自宅で手軽に抹茶を点てる時の様子です

以上が美味しいお抹茶の点て方です。

ぜひ一度お試しになってくださいませ。


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