目に見えるものと目に見えないものの話

心に残る夕陽です

簡単に言うと目に見えるものとは現実に見えている事を指します。見えないものとは心の中の事を意味しています。

私には娘が二人いますが、娘たちに話してきたのは、目に見える人や物を大切にするのはもちろんだけれども、目に見えない人や物の事を考えるのはもっと大事だと言う事でした。

私は産まれてから、祖父や祖母、両親と子供という三世代が共にする生活の中で育ちました。私が20歳になった頃、祖父が亡くなりました。仏前には祖母と両親と親族が並んで座りました。42歳の時、祖母が95歳で亡くなり、仏前には両親と私達家族が並びました。私が48歳の時、父が逝ってしまいました。仏前には母が俯いて座り、私達家族が並んで読経しました。そして、私が55歳になった時、とうとう一人残された母も旅立ってしまいました。

私はこの時の仏前の光景を度々思い出します。そして、時の流れと共に消えて行った人達を思い、寂しい気持ちに襲われます。しかし、人の出会いや別れは必須の出来事です。娘達の前にいる私も、いつか見えない所に行く日が来るでしょう。

見えなくなった人々は、今は私の心の中にあります。毎日朝晩、私達家族は遺影に向かって手を合わせます。日によって心に浮かぶ情景は違いますが、いつも深い感謝の念が湧き上がってきます。

情報に押し流され、時間と戦っているように思える現代こそ、見えないものや見えなくなってしまったものを思い大切にする事が、私達の人生を深みのあるものにしてくれるのではないかと私は思っています。


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