旅の思い出 10年後のバリ島2

巨大な岩の上に建つタナロット寺院です。

翌30日はお昼からタクシーに乗車し、ガイドさんに伴われてタナロット寺院を訪ねました。

寺院はバリ島の中部に位置します。この寺院は大海原の向こうに沈んで行く夕陽で有名です。時間に余裕を持って出発しました。なぜなら、寺院への道は一本しかなく、渋滞に巻き込まれる恐れがあるらしいのです。帰りはこの大渋滞に巻き込まれ、タクシーは遅々としか進めませんでした。

寺院は巨大な岩と断崖の上の2箇所に建っています。ガイドさんの説明によると、干潮には岩の上の寺院に渡る事ができるそうですが、ヒンドゥー教徒しか入れないと言う事でした。

巨大な岩の上に厳粛なシルエットで佇む寺院は近づけないだけにミステリアスです。

また、岩のまわりには神聖な蛇が生息していると言います。タナロット寺院を背景に写真撮影をした後、サンセットを見るためのとっておきの場所に案内して頂きました。その時間が近づくと大勢の観光客で身動きが取れなくなりました。しかし、この日はあいにく曇っていて、薄雲に隠れたぼんやりとした太陽が雲の間に沈み、私達は幻を追う事になってしまいました。

8月31日の早朝、ホテルのプライベートビーチで沖合から登る朝日を見ました。薄雲のせいでしょうか?太陽はとても大きくてまわりに滲むように溶け込んで見えます。柔らかな朝風を頬に受けながら誰もいない砂浜をしばらく散歩しました。海岸には細波が寄せては返しとても穏やかです。

この日、先日のエステ店のリベンジをしようとタラソテラピーの受けられる他ホテルへ出かけました。驚いたのはまるで洞窟のような廊下を抜けた所にあった汚いエステ室です。タラソは受けましたが、そのテクニックがレベルダウンでまたもや落胆しました。バリはエステの施術が卓越していると前回の旅では大満足でしたが、観光客の増加と共にエステティシャンも増えましたが、あの心のこもった施術がいい加減になっていました。今回の旅も調べて出かけた所だっただけに残念でなりませんでした。以前リッツで受けたタラソテラピーのエステティシャンの素晴らしさが思い出されます。私達の心身共に癒される旅は不満足で終わるのでしょうか。

いつものようにロビーをウロウロしていると、ガムラン奏者の方に呼び止められました。「一緒に演奏しよう」とおっしゃるのです。お言葉に甘えて、私達はかわるがわる二人の演奏者に指導を受けながら音を出させて頂きました。単にお邪魔をしただけではないかと思いましたが、良い経験をさせて頂きました。

夜、私達はお洒落をして有名な「カユプティ」で旅行記念のお食事をしました。店内は国際色豊かな人々で満席でした。シャンパンで軽く乾杯をした後、美味しいアジア料理に舌鼓を打ちました。

翌1日、当ホテルのスパに行きました。さすがにここはバリ一流のエステティシャンが揃っていました。

プールを始めとした施設も充実しています。町を彷徨いたのは大間違いです。使ってくださる化粧品もそのテクニックも充分満足のいくものでした。前回の感動はもうないのかと思っていましたが、そのような事はありませんでした。やっと癒された気持ちになり、気分が上がりました。

帰国準備の後、チェックアウトを済まして、もう一度夜の海岸を歩きました。果てしなく広がる海原は暗闇の中に沈み、わずかな波音だけです。

またいつか来よう!そう思いました。やはり、バリ島は私にとって癒しの島であり、希望をもらえる島なのです。

その後、火山の噴火やコロナ禍の影響で、バリ島をはじめとしてインドネシアがすっかり元気を無くした事を知りました。ジョグジャカルタにある遺跡プランバナン寺院群は地震で被害を受けたそうです。あの頃も石を積んだだけの遺跡修復は中々進まないと聞きました。又、ボロブドゥール寺院はどうなったのでしょうか?寺院の上まで行くには急な石の階段を上がらなければなりません。その階段は当時から摩耗して手すりのようなものに捕まらないと登れませんでした。仏教の真髄のようなものを感じさせてくれたあの場所は忘れられません。


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