楽しいサプライズは本当に嬉しいものです。
今年の五月の頭にThe Okura Tokyoに2泊3日で宿泊致しました。以前にも書いたと思うのですが、外資系のホテルも多数参入し、東京はホテルの乱立地帯です。ホテル好きの私にも、まだ行っていないクオリティーの高い外資系のホテルがあります。でも、今の私は日本のホテルの方に向いています。なぜならホテルは、そこで働くホテルマン次第だと気付いたからです。食の思い出も多くありますが、結局ホテルマン、ウーマンと言われる人がそのホテルの印象を決めるのだと思います。
「The Okura Tokyo」は娘達が予約したものです。その話に乗った、と言う軽い気持ちで娘達に付いて行きました。その日「The Okura Tokyo」の広いロビーの中央には「ドウダンツツジ」と「アヤメ」がまるで自生しているかのように活けられていました。
通常のホテルでは豪華な生花である所がまるで日本庭園で観る意味ある石や岩のように私には思えました。その渋さに美意識を感じました。
部屋に案内されると、その無駄のないコンパクトな設計に驚きました。茶室はまさに合理性の極致と思うのですが、その心を受け継いだかのような、必要に応じて「使い・片づける」を実行できる無駄のない部屋なのです。素晴らしい使い心地です。スタッフの方の懇切丁寧な説明も好感が持てました。ホテル内を散策したり、プールに行ったりして楽しみました。夕食はインルーム・ダイニングでそれぞれに好みのお料理をオーダーしました。ホテルマンの甲斐甲斐しい心配りを見ているだけで心が和みます。テーブルには一輪のバラが在りました。私達はどちらかと言うと引きこもり滞在が多く、リラックス出来れば満足なのです。夜景を楽しみ、談笑し、家と変わらない過ごし方をします。
2日目は朝食を食べに「山里」に行った帰り、宝飾店で目の保養をし、とうとう記念の買い物をしました。
昼過ぎの事です。突然、熟練のホテルマンが、私宛にケーキと花束を届けに来ました。何と、この宿泊は「母の日」の贈り物だったらしいのです。彼はその事を察していて、まるでプロのカメラマンのように次々と角度を変えて何枚も娘達との記念写真を撮ってくれました。その一生懸命さが胸に残りました。そして、お茶の時間をこんなにも感動するとは思っていませんでした。
3日目は、今日もハプニングでした。チェックアウトの後、41階でお茶をしました。運ばれてきた「マンゴーパフェ」に娘達から感動で涙するようなメッセージが書いてあったのです。「マンゴーパフェ」がすごく特別なものになったのはもちろんのことです。
そこのホテルマンの方と話をしました。
「素晴らしい滞在になりました。」と話しますと、「私達には嬉しいお言葉です。私達はお客様との出会いこそホテルの仕事だと思っています。ホテルのポリシーは昔から『シンプリー アンド エレガンス』なのです。」と、言われました。
何と素敵な言葉でしょうか。このホテルの美意識を感じ、もっと知りたいと思いました。
先月も宿泊致しました。この日、ロビーには「アケビ」がそこに昔から存在していたかのように活けられていました。
The Okura Tokyo https://theokuratokyo.jp
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