夏の旅:ザ カハラホテルインリゾートアンドスパ

ザ・カハラホテルのラウンジです。

七月の事です。夏の海を見たくなりました。

横浜のみなとみらいに5年ほど前に建ったザ・カハラ・リゾート&スパに宿泊する事にしました。

カハラホテルはテーマパークから少し離れた場所にあり、ホテルから横浜港がどのように見えるのだろうか、と楽しみでした。そして、久しぶりの外資系ホテルでの宿泊です。これまで外資系ホテルに宿泊する度に、私には思いつかない素敵なインテリアや調度品、使われたカラーの取り合わせを楽しみ、学ばせて頂きました。カハラホテルってどんな所かしら、と期待が膨らみます。

こちらのホテルのデザインコンセプトは「クリスタルモダン」と言う事です。このホテルは元々ハワイを本拠地としています。

随分前のことになりますが、私が初めて訪れた外国はハワイでした。思い出すのは朝食に並んだ南国フルーツの種類の豊富さです。そしてそのジューシーな事といったらありません。まだ果物をお土産に持ち帰る事の出来る時代で、帰国後自宅でも豊かなフルーツの味を楽しみました。そして、あの豪快で美しいハワイの海。サンセットを見ながらのナイトクルーズでのお食事。思い出が次々に呼び覚まされます。

ところで、「クリスタルモダン」とは、具体的に何を目指されているのでしょう。

一階からエレベーターで一気に最上階まで上がると、そこがラウンジです。まず天井から下がったきらびやかなクリスタルの照明が目を惹きます。ゆるやかに結ばれたカーテンも布製ではなくクリスタルのような輝きを放っています。そこここに置かれた植物や花の豪華でセンスの光る事。ゆったりと置かれたソファやテーブル。テーブルの上にはハワイをイメージした貝殻などがさりげなく飾ってあります。その間をぬってアロハ姿のスタッフが出迎えてくれました。私達の所にいらしたのは「許」(シュ)さん、台湾出身の方です。

そのシュさんの笑顔の素敵な事と言ったらありません。心がこもった笑顔、営業スマイルとは思えません。彼女に客室まで案内してもらいました。客室は白と黒を配したモダンな壁、そこに飾られた抽象画が映えます。客室はとても使い勝手が良く、全てを拝見して窓のカーテンを引くと左手奥にベイブリッジが見えます。右手奥にはあの横浜のシンボル、「コスモクロック21」大観覧車が見えます。さらにビル群が見渡せます。

私達のホテルでの目的は心身のリフレッシュです。ロケーションの良い静かな環境でお茶を楽しみ、リラックスする事です。夕食はホテルを離れて市内のビストロに予約を入れていました。ひと休みしましたらその人気店に出かけたのですが、この話題は別の機会で書きたいと思います。

食事を済ませ、美味しいカクテルに酔いしれてホテルに戻りました。夜の横浜は情緒があり魅惑的です。

翌日の朝食はインルームダイニングにしました。カハラシグネチャーハワイアンブレックファーストにはアサイーボールやエッグベネディクト、マラサダといった他のホテルでは見かけないお料理が並びます。どれも美味しく頂きました。

朝の横浜港には大型客船が停泊していてより異国情緒を醸し出しています。さてお部屋で最後の朝のお茶を楽しみラウンジに向かいますと、そこには許(シュ)さんが笑顔で待っていました。流暢な日本語です。親切なお人柄に心がほぐれます。写真を撮ってお互いの記念に致しました。記念と言えば、許さんからお土産にと「ミサンガ」を頂きました。

短い旅でしたが、いま私は時折「ミサンガ」を見て、許(シュ)さんのあの笑顔を思い出しています。やはり人との出会いこそが旅の醍醐味なのだ、とあらためて思った事でした。


ESPOER 〜希望〜をもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

ザ・カハラホテルのラウンジです。
最新情報をチェックしよう!
error: Content is protected !!

ESPOER 〜希望〜をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む