5月21日は二十四節気で言うところの「小満」(しょうまん)に当たります。
「小満」の意味はご存知でしょうか?「立夏」から始まる夏の二十四節気の2番目の季節を表す言葉です。自然の様子を想像して下さい。若葉が太陽の光を浴びどんどん成長していくように万物が勢いよく成長して天地に正気がみなぎる、そのような様子を表しているのです。農村では田植えが終わり、早苗(さなえ)の緑が風に優しく揺れているそんな情景が浮かびます。又、別の意味では秋に植えた麦などが実り、農家が小さく満足する所からこの「小満」と呼ぶようになったとの説もあるそうです。
散歩の道すがら、そのような目で周りを見回して見て下さい。木々も草花もエネルギーに満ちている様子がうかがえます。。
「小満」は五穀豊穣や商売繁盛を祈願する日だとも言われ、神社やお寺ではそのような催しをする所もあるようです。
この頃の花としては、紅花、芍薬、あやめ、カキツバタ、花菖蒲(はなしょうぶ)などがあげられます。
あやめとカキツバタの違いはご存知でしょうか?あやめは外側の大きな花びらの付け根に網目模様があります。また、乾いた土壌に咲きます。カキツバタは外側の花びらに白い筋があります。この花は水中に咲きます。花菖蒲は外側の花びらに黄色の筋があります。このように似ているようですが少しずつ違いがあるのです。「いずれあやめかカキツバタ」などと美女達の例えにも使われます。
そろそろ衣替えの時期が近づきますね。
最近は衣替えの日とされている6月1日を待たずして夏物を出さないとならないような陽気の日もあります。温暖化のせいでしょうか。昔の型通りの四季が崩れてきている気がします。
今年は4月になっても冷え込む日がありましたが、私はその頃から冬物の厚手の衣類を徐々にクリーニングに出し始めました。気候と相談しながらと言う感じです。衣替えをする時は乾燥した晴れの日を選ぶようにしています。家で洗える物も段々に済ませていきます。冬に着用したものは全て見直し、花粉が落ち着いたら寝具のクリーニングを始めます。
これから収穫を迎える果物と言えば、メロンやさくらんぼがあげられます。
我が家では朝食に果物を欠かさないようにしていますので、ふるさと納税の制度を使って産地から取り寄せています。山形県から取り寄せたさくらんぼ、北海道から取り寄せたメロン、あまりの美味しさにいつも感激します。取り寄せ先は出来るだけ農家直送のものにしています。「そら豆」も旬を迎えますが、これには懐かしい思い出があります。亡き父は自作の「そら豆」を茹でてビールのおつまみにしていました。湯気の上がっているそら豆は、ホクホクしていて甘いのです。私はそばに座って、よく晩酌の付き合いをしました。お互い話す事はなくとも、ただ満足な顔で向き合っていました。
ところで沖縄では「小満」それに続く「芒種」(ぼうしゅ)をあわせて「スーマンボースー」と読み、これは梅雨を表す方言だそうです。その土地その土地の気候にあわせて呼び方が変わるのは面白いですね。
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