フォーマルウエアには宝石のつけ方にもマナーがあるのをご存知でしょうか?
女性の方はドレスアップの仕上げに必ず宝石を身につけますが、そこにも知っておきたいちょっとした決まり事があります。
基本的に和装の場合は、着物自体が艶やかなのでつける宝石はささやかな物にします。
洋装の場合は、宝石が主と考えられています。日本ではダイヤモンド、エメラルド、ルビー、サファイア、パールを5大宝石と呼んで格のある宝石としています。
宝石のマナーは身に着ける「時間」と着ける人の「年齢」によって違います。
昼間はパールのような半透明の宝石を、夜はダイヤモンドのような輝きのある宝石をつけます。又、年齢を重ねれば大きくてランクの高い宝石を、若い女性は華美にならない上品な宝石をつけます。
以上が正式なフォーマルウェアの場合の宝石のマナーです。
ちょっとした外出や食事でも、宝石を身につける機会はたくさんあります。そのような時、もちろんお好みでおつけになって良いのですが、服装とのバランスは大切です。なんでもつければ良い、と言う物ではありません。その人のセンスを疑うようなつけ方は避けるべきです。また、お葬式に輝きのある宝石(ダイヤモンドなど)は遠慮するべきかと思います。葬儀場は、故人を偲ぶ気持ちを表す所で美を競う所ではないからです。宝石ではパールが許されているのもそう言う意味合いからだと思います。パールは涙を連想しませんか。以前、お葬式に真っ赤なマニュキアを塗った方を見かけ、良識を疑いました。私は質素なパールを身につけ、マニュキアを控え、口紅も薄い色に致します。
話は少し飛びますが、「アンティーク」のアクセサリーにご興味はおありですか?私の場合は遺品と言うのかもしれませんが、24歳で亡くなった伯母が娘時代(昭和の初め)に使っていた鼈甲(べっこう)の髪飾りを大事にしています。伯母には一度もお会いしたことはないのですが、100年は経っている櫛形になったこの髪飾りを手に取ると懐かしい気がするのです。飴色になった鼈甲の髪飾り数点は、和装の時に何度も使わせてもらいました。大昔の品物には今では見かけない品格や職人さんの技術が残っています。「アンティーク」は別格だなあと思っています。
余談ですが、昔、イギリスでローストビーフ発祥の地と言われるレストラン「シンプソンズ」に行った時、40代と思われる女性が明らかにシャネルのアンティークと思えるバッグを下げていらっしゃいました。バッグはパッチワークになっていてかなり古いもののようでしたが、シンプルなワンピースに映えていて、「あらっ」と思わず私は足を止めました。さりげなく、そう言うアンティークな物を使いこなすのもオシャレではないのでしょうか。
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