九月(長月)の頃

お月見しましょう

まだまだ暑い日が続いていますが、秋の風が恋しくなって参りました。

九月と言えば台風。台風10号のように年々、温暖化で巨大化していく台風、アメリカのハリケーンをテレビで見て驚いている場合ではなくなりました。地震もそうですが、自然の脅威に人は本当に小さいものです。せいぜい情報を活用し、最善の対策をするほかないとあらためて思った事でした。

夜空の様相が変化してきました。

お月様が日ごとに美しく輝き出しています。今年の中秋の名月は9月17日。この日は農業との結びつきも深いので実りある収穫に感謝して、別名・芋名月とも言われます。(ただし、今年の満月は翌18日です)名月の夜にはお月様にお団子だけではなく、さつまいもや里芋を三方に乗せて旬の野菜と共にお供えします。

お茶を教えていた頃は、観月会を恒例の行事にしていました。お月様ののぞめる位置に台を置きます。花瓶にススキや菊を活け、三方に乗せたお団子や盛り物と言って季節の野菜や果物をお盆の上に形よく飾ります。お弟子さんと共に、お茶会をして高台(こうだい)に乗せたお茶を供えていました。

「暑さ、寒さは彼岸まで」と昔から言われます。

今年の酷暑は異常だったかもしれませんが、人は知恵を持ってこれからも自然と共存していくのだと思います。これから豊かな実りの秋を迎えられる事に深く感謝したいと思います。

今月はMAIさんのピアノで「赤とんぼ」をお届けします。そう言えばこの夏、散歩中にシオカラトンボを見かけました。地方の田園では黒糸トンボなど多くの種類が見られるのでしょうね。


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