年によって多少の違いはありますが、本来春爛漫といえば入学式や入社式がある4月の事でした。確かに娘たちの入学式に桜並木の花散る中を歩いた記憶があります。昨今は温暖化の影響なのか、桜の花びらも早々と風に吹かれて花吹雪、樹木によっては葉桜になってしまうところもあります。
それにしても果物の旬の季節が、昔と比べると随分早まったように思います。
40年ほど前にはイチゴの旬は五月だったと思います。以前、私はお安くなったイチゴでジャムを作るのを楽しみにしていました。現在はイチゴが出始めるのはクリスマス時分で、イチゴはその時が一番美味しいように感じます。もちろん四月になっても果物屋の店先やスーパーにイチゴは並んではいますが、同じ種類のイチゴでも何となく旨みが減ったように感じます。そして春から出回る柑橘類と売り場を分け合っています。
いつの頃からか、旬が一体いつなのか曖昧になった気がします。イチゴジャムを作る楽しみも減りました。なぜなら、安価で旨みの残るイチゴになかなか出会わないからです。
新年の頃、神社などで出される陰暦の暦をご存知でしょうか。私が子供の頃には祖父が良く読んでいました。
二年ほど前の事ですが、出雲大社東京分祠で「いずも暦」を頂きました。その暮らしの案内役のような内容や農事に関する記事は何だか懐かしく、今年も神社から頂いてきて、時々取り出して読んでいます。
この小冊子を読むと、日本がいかに農業を大切に考えてきたか分かります。人は食べないと生きて行けませんから、特に第一次産業を大切にしてきました。
今は昔と比べて、まずお米中心だった食生活が多様化し、減反を始めとして農法も変わりました。更に温暖化などで自然破壊の問題も起きています。我が家の主食を考えて見ると、朝食にはパン、昼食にはご飯、夕食には麺類を頂きます。お米をもっと食べなければと言う気持ちと、健康のためには夕食には軽いものにしたいと言う考えが葛藤します。このように、陰暦の暦は、私が忘れていた人と自然の繋がりを考えさせてくれるのです。
四月と言えば、例年旅行の計画を立てるのが楽しみでした。ここ数年は、コロナ禍でもあり、じっと形(なり)を潜めるとでも言うのでしょうか。いつになったら行けるかな、とそればかりを願っていました。実は、コロナ禍の状況を見ながら、ホテルを予約してはキャンセルの繰り返しでした。昨年(2022年)は抑えていた欲求が爆発したように国内旅行に出かけました。海外旅行は、2019年12月コロナ禍前にベトナムのフーコックへ出かけたのが最後です。いずれ、この旅のご報告をしたいと思っています。
何はともあれ、ストレス解消には旅が一番です。
海外旅行が概ね解禁になった今、今度はどの国に行こうか、そんな話もお茶の時間に出る今日この頃です。
MAIさんのピアノ演奏で、日本の名曲「おぼろ月夜の幻想曲」をお楽しみ下さいませ。
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