今年は例年になく陽気が落ち着きません。毎年三月の上旬には満開になる近くの公園の人気樹木「こぶし」が花をつけたのは中旬を過ぎてからの事でした。その後も満開という言葉にはほど遠く、まばらに咲いた花を雨が散らしていきました。桜の開花も遅れ、三月下旬になっても近所の桜の蕾は硬いままです。この時期になってもダウンを仕舞えないとは思いもよらない事でした。
そうして迎えた四月です。
気象庁では3月29日に桜の開花を発表しました。満開は今月の1日の予想です。恐らく気温の上昇と共に満開を迎え1週間ほど私たちを楽しませて、桜吹雪となって終焉を迎えることになるでしょう。気象庁の予報とは別に近所の桜並木にまだ花はまばらです。そう言えば、何十年か前に1ヶ月近く開花した桜が散らなかった事があります。気温が長く上がらなかった所為です。お花見は楽しめましたが、ウールのジャケットが手放せませんでした。
昔は満開の桜の頃、入学式でした。小学生になるお子様や初めての入社を控えた方達にとっては新しい経験の始まりです。しかし、昨今はさまざまな情報が実際より先に発信されて、心に湧き起こる初めての驚きやワクワク感が多少薄れるのでは無いかと思います。物事は実際に起きた時にさまざまな感情を呼ぶものかと思います。しかし、先回りして仕掛けられた情報が、感動を小さくしているのでは無いのでしょうか。何事も焦らずに一瞬一瞬を丁寧に味わうことが、心に深く刻む為にも大切だと私は思っています。
話は変わりますが、冬服の手入れや春服の用意はお済みでしょうか。
私はクローゼットに年間で着る服をかけています。吟味しての服の揃え方をして来ましたので、枚数もあまり変わりません。でも、クリーニングを欠かさず、着た後の手入れもしてきたお陰で30年以上手を通しているものもあります。私の服選びに対するスタンスは流行に左右されない事でしょうか。今は娘が愛用してくれている服もあります。私は購入する時、色や形だけではなく手で触って生地を見ます。良い生地の服を着たいのです。服に対する愛着は買った時だけではないと思っています。
この月は急な花冷えで体調を崩してしまう事があります。
花粉の季節も終わっていません。コロナ禍が過ぎ去ったわけでもありません。今年私は花粉症がひどくなった為、マスクは一層欠かせなくなりました。朝の支度が終わったら花粉ガードのスプレーをしています。また、朝夕の気温の変化には気をつけたいものです。私は休む時、夜明けの気温をチェックして寝具やパジャマ選びに気をつけています。とにかく気候が落ち着くまで、気をゆるせない今日この頃です。
春の夜、見上げれば雲間に霞む朧月。今月はMAIさんのピアノで「朧月夜」をお届けします。
ESPOIR 〜希望〜をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。