六月は水無月(みなづき)とも言います。
本格的な梅雨入りを迎えるこの時期、水が無い月とは不思議に思われませんか?水無月とは「水の月」とか、田んぼに水を入れることを「水月」と言うからとの説があるそうです。また、暑さで水が枯れる事から「水無月」と呼ばれたともあります。(国語辞典より)どちらにしても農業を大切にしてきた国柄だからこその発想だと思います。各月にこのような別称があるのは素敵なことではないでしょうか。
最近は五月の中頃から梅雨の前触れのような陽気の変化を感じます。身体がこの変化について行けず私のように持病を持っている者は辛い日を過ごします。五月病とか六月病とか言って、いたずらに気持ちが萎えてしまうこともあります。このような陽気の場合、毎日をどう過ごしたら良いのでしょうか?
私は子供の頃から梅雨時に雨が降り出すと何故かホッとしました。土砂降りの雨の中で傘を肩に持たせかけたままで、水路を勢いよく流れる水を見るのが好きでした。小さな蟹などがいるとそっと甲羅に触って感触を楽しみました。それと共にクチナシの花の香りがきつく匂っていた事も思い出します。それから何十年も経ってしまいました。
ある時、「雨は人の心を浄化させる」と聞きました。
雨はさておき、問題はこの時期に多い曇天の過ごし方です。
エアコンを除湿モードにして、癒しの時間とばかりにお茶を楽しんだり、本を広げて寝転がったりゆるりとできれば良いですね。でも仕事をしていたらどうでしょう。曇り空で湿度が上がり、そういう時の私はどうしようもない頭痛に苦しみ、薬を飲み、痛みと闘いながら仕事をしていました。当時は偏頭痛の特効薬が無く、痛み止めをただただ追加し、吐き気に苦しみながら頑張っていました。お休みを取る事が罪のように思われていた時代の話です。長い人生です。今の私だったらそこまで無理をしたのかどうか、と考えます。今、企業によっては在宅で仕事をする事も出来ます。私に身体からの警告があったのは48歳、胃癌の宣告でした。
無理を重ねる事が本当に自分や家族にとって必要な事なのかどうか、今一度ご自分の身体にお尋ねになってみて下さいませ。
この時期の不調はあなたにそれを問うているのかも知れません。水分を十分に摂る事をおすすめします。私は度々常温の水を飲んでいます。お白湯が良いと言う人もいます。水分で頭痛が緩和される事があります。吐き気がある場合、私は炭酸水を飲んでいます。室温や湿度の管理はもちろんの事、こまめに衣服の調整をするのも身体には必要な事です。
身体は思っているより敏感、デリケートなものだと感じます。
輝くような夏に先立ち、MAIさんのピアノ演奏で「夏は来ぬ」をお届けします。
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