マナーと申しますと、特別な時のものだと思ってらっしゃる方もいらっしゃるようですが、普段の暮らしにこそマナーは必要です。例えば、ご近所とのお付き合いにも、ひいては家族間でもマナーはあります。昔は「節度を持って付き合うように」とよく言われました。このような言葉で親は子供に暮らしのマナーを教えました。具体的にそのマナーを考えてみたいと思います。
1.隣近所でのコミュニケーション
「挨拶をする」がマナーの基本です。
古くからの土地柄で顔見知りであれば、日常で交わされる挨拶は当たり前で特別なものではないかも知れません。しかし、転勤などでマンションなどの集合住宅に住むとか新しい土地に引っ越すなど、人間関係が新しくなる度にちょっとした地域でのコミュニケーションが始まります。晴れやかな顔でこちらから「おはようございます」「こんにちは」が言えたらどんなに良いでしょう。また、お世話になったら「ありがとうございます」迷惑をかけたら「申し訳ありませんでした」と言うのは大切な挨拶です。
昨今はお隣が外国人という方もあるでしょう。笑顔で会釈をするのも良いと思います。
昔の「お醤油まで借りちゃう」という様なディープな関係は、現代では難しいと思います。親密過ぎるお付き合いほど一旦壊れると厄介です。その様な近所の様子を私は見て参りました。何事も程よい関係こそが長続きがするコツかと思います。これが昔で言うところの「節度を持って」に当たるのではないのでしょうか。
以前はお引越しをしたら、ちょっとした物(石鹸やお菓子、タオルなど)を持ってご近所に挨拶に行きました。「今度越してきました○○です。よろしくお願い致します。」などと申したものです。私がマンションに越した時、両隣と上下階に挨拶に行きましたが、怪訝な顔をされました。都会ではこのようにどんどんコミュケーションが希薄になっていると感じます。
2.家庭でのマナー
マナーはコミュニケーションをスムーズにするものです。
家族であっても「普段の挨拶」が何より大切だと思います。家族といっても人の集まりです。相手をリスペクトする事を学ぶ大切な集合体とも言えます。元々マナーとは相手に対する敬意や配慮の事なのですから。
挨拶は親が子供に教える最初の習慣です。しかし、子供が成長するにつれ「ママは何だか機嫌が悪いわね。」と、その声音ひとつで子供も親の今の状況を推測ったりも致します。まさに「おはようございます」その一言で家族一人一人の心の有り様を表しているとも言えます。ところで、「ありがとう」や「ごめんなさい」の言葉も子供の時からすぐに言う習慣があれば、大人になっても躊躇なく言えるはずです。また、「空気が読めない人ね」、などと言われることも少ないでしょう。
この様に、基本的なマナーは家庭で身につくものです。ご家庭で基本的な挨拶をしっかり習慣化することが大切です。
その為には親がマナーを身につけておく事が必要です。子供は親の姿を見て成長します。小さな子供は周りの大人のすることをなんでも真似するものです。特に、親の行動そのものが、子供の躾につながるといっても良いと思います。
子供への接し方は特に大切です。まずは充分な愛情を注ぐ事だと思います。先に「子育て」についてブログを書きましたが、愛情を伝える事が大切です。幼児にはただ言葉を並べても分かりませんので、私はハグする事で愛おしさを示しました。他にも愛情を伝える方法があるかも知れません。また、叱るときは理由を分かりやすく話して、いつもきちんと叱る事です。
基本的なマナーを習慣として身につけていることは、大人でも子供でも必要です。
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