この一年の終わりに一言

大晦日の夜に鳴らす除夜の鐘です

今年は私にとって出発の年になりました。それはこのブログを書き始めた事です。

きっかけは、海外の人向けに日本のしきたりやマナーと言った事をホームページで紹介するうちに日本ではどうだろうか、と疑問を抱いた事に始まります。

例えば、道を歩いていたら、いきなり通りすがりの男性に足を蹴られ、理由も分からず驚いた事がありました。その人は不快な顔をしたまま、当たり前のように歩いて行きました。又、電車に乗って周りの人を見ていると何だか自由とも違う、単に生き方のスタイルの変様でもない何かをモヤモヤと感じる時があります。確かに時代はコンピューターの出現で大きく変化していると思います。でも、心模様が昔と変わっている訳ではないでしょう。人生に付きものの喜怒哀楽は、昔と変わらず日々にあります。しかし、この私のモヤモヤは何なのでしょう。神社に詣でれば、コロナ禍の前は手水舎に「ここで顔や足を洗わないで下さい」という貼り紙がありました。また、同じマンションに住んでいるのに、「おはようございます。」と、声を掛けても言葉の返らない事が多々あります。

日本人の心の中心に流れていた川が乱れているのではないかしら、と思いました。私の子供の頃にもすでに、躾がなっていない子供が多くなっている、と言う話が大人たちの会話にありました。でも今は、その大人さえ挨拶ひとつ満足に出来ない人がいます。躾(体罰ではありません)や礼儀作法は親が教えるものだと思っていましたが、自由と言う戦後の心地良い言葉に惑わされて、親は日本の中心に座っていた大切な事を、往々にしてないがしろにしてしまったのではないかと思う事があります。

私は、今までお茶の世界で30年程お茶(抹茶・煎茶)礼儀作法で研鑽してきた事を、学びたい人に広く伝えたいと考えています。それは家庭生活を豊かにし、家族関係を始めとした人間の繋がりをスムーズにすると信じているからです。家族の中心は食卓、テーブルでの食事であったり、コミュニケーションの大本(おおもと)の場です。暮らしの中心と言ってもいいでしょう。そこで活かされるマナーを始めとして、私が学んだ事の中から選んでこのブログで紹介していきたいと考えています。又、人は人から学ぶものです。私が教えを受けた人やその人の言葉を、ご紹介できたらと思っています。

さて、除夜の鐘に衝く音は、宇宙に流れている音に似ていると言われます。大いなる者は小さな私達にさえ慈悲深い眼差しを向けて下さっていると信じ、新しい年を迎えたいと存じます。

今年、このブログをお読み下さった皆様、本当にありがとうございました。引き続き来年もどうぞよろしくお願い致します。


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