五月中頃から日々の寒暖差がひどく、爽やかな五月晴れかと思うと翌日は雨模様です。急に冷え冷えとした陽気に体調を崩された方も多くいらしたのではないでしょうか。電車の中で咳き込む人やくしゃみをする人を多く見かけました。 六月に入ると急に蒸し暑さが加わり各地は本格的な梅雨を迎え、生き生きと輝き出す紫陽花とは逆に、人の心は萎えがちです。自然に多少なりとも左右されてしまう今日この頃です。
雨の日やどんよりとしたお天気の日曜日は、出かけるのも億劫で家でのんびりしている時、この本を読んでみたらどうでしょう。
和田裕美著 人生を好転させる「新・陽転思考」 ポプラ文庫 定価600円
題からしてどんな内容だろうかと興味を抱く方もいらっしゃるのではないのでしょうか?
毎日を変わらず明るく楽しく生きられたらどんなに良いか、と思わない人はいないと思います。生きているとハッピーな出来事もネガティブにしか捉えられないような出来事も様々に起きます。ある時は悪い事が起こると更に悪い事が重なるように起きて自分を見失う事さえあります。私の人生も決して順中満帆というわけではなく振り返ってみると、あの時はどう乗り越えたのだろうとそれすらも思い出せない程の事態にも遭いました。 良い事はさておき、先の予測できない困った事態に遭遇した時、あなたはどのように考え、対処なさるのでしょうか。成り行き任せというのもあるかも知れません。でもそれも許されないとしたら、やはりその事態に向き合うしかありません。
人生は良い事も悪い事も五分五分だと言われます。それら全てが心の修行なのでしょう。しかし、事の大小は別として、そのようなネガティブな事態に置かれた当の本人は、どうしたらいいのかと悩み苦しみます。眠れない事もあるでしょう。私も何度もそのような経験を致しました。予測できない事態もあります。例えば、急な親の死や信頼していた知人の死などはいつまでも心の整理のつかない出来事です。
見方を変えれば、大きな出来事から小さな出来事まで日々はジャッジの連続だと言えます。その時その時のジャッジの仕方によってその人の生きているプロセスが決まって行くと言えるのでしょう。その決断の時、私たちは本当に自分の人生を良い方に導いているのでしょうか。
著者の和田さんは言います。「事実はひとつ。考え方はふたつ。」
この意味は起こった事柄はひとつだが、それに対する考え方はふたつある。そのふたつとは事が起きて「よかった」と、事が起きて「ついてない」の二つだと言うのです。この二つを取り上げて考える事は、物事(事態)を離してみる事につながり、この考え方を続けるうちに客観的にみる力を養う事が出来ると言うのです。更に「良かった」を選択し続ける事によって人生そのものが好転して行く、と和田さんは断言します。
ただし、人それぞれに身についた思考パターンはなかなか変えることが出来ないものです。「陽転思考」も身体に染みつき覚えるくらいにならないと自分のものにはならないと和田さんが言われるのも頷けます。
一度この本をお手に取って読んでみられませんか。私がつまらない説明を長々とするよりも、この本はあなたの考え方にフィットして、今後のあなたの人生を明るく輝かせる事と思います。
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