ハグは祈り

雨の日の相合傘の親子です

長女を出産した時の事です。難産でした。破水し、13時間かかってやっと生まれました。余りに時間がかかった為に、娘の頭と顔が瓜のように伸びていました。先生に「大丈夫でしょうか?」と心配で尋ねましたら、「大丈夫!時間と共に普通になりますから。」とおっしゃいました。

初めての子供でしたから、まさに宝物に思えました。しかし、娘は夜泣きが酷く、一睡もできない夜が続きました。未熟な母親の私にも神経質な子供だとわかりました。私は、よく娘を抱きあげてあやしました。ようやく娘が泣きやみ、ベッドに戻すと、又泣き出します。私は娘をまた抱き上げます。根比べでした。

「抱き癖がつく。」と母から叱られたこともあります。当時の育児書では子供が泣いた時、すぐに抱くことを敬遠していました。でも、私は間違っていても良いと思いました。これが娘とのハグの始まりでした。夜泣きは娘の成長と共に無くなりました。

私は娘たちが幼稚園や小学校から戻ったら、まず玄関先で待ち構えていて、心を込めて抱きしめました。よく無事に帰ってきたね。ありがとう、と言う思いを込めて。

今でも私は出勤する大人になった娘たちを、ハグして送り出します。

「今日も最高の1日であるように。」と祈りながら。


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