昔は「お呼ばれ」と言って人を招いたり、招かれたりしていました。今で言うところの「ホームパーティー」にあたります。
ところで、利休居士のお言葉に「相客に心せよ」とあります。これは人間関係に最大限気を遣いなさい、と言うことです。誰と誰をお招きするかは一番重要です。
大人の男性をお招きした時の話をご紹介します。
まず、前日と当日の準備のスケジュールを作りました。お招きするのはお世話になった大人の男性3名でした。3人はお知り合いです。まず、お酒は何にするか、お料理はどうするかを考えます。お酒があるという事はおつまみを準備しなければなりません。私が人を招く時必ず用意するもののひとつに、カナッペがあります。今回はお酒に合うカナッペを考えなければなりません。カナッペの土台をクラッカーにしました。(薄いパンを使う場合はバターやマヨネーズを塗っておきます)その上にオイルサーディンにレモン、そして少しキャビアを飾ります。他にハムを切ったものにチーズを乗せ、オリーブを輪切りにしたものを乗せます。また、マヨネーズを塗り、塩揉みをしたきゅうり、小さく切ったウインナを乗せ、パプリカをアクセントにします。これを大皿の上に碁盤のように置きます。全体の色取りが重要ですからレタスやハーブを飾ります。カナッペはワインのおつまみです。また、ビールのつまみにチーズやナッツ類で一皿作ります。日本酒がお好みの方用にお刺身を大皿に盛り付けます。前回にも書きましたが、お料理を乗せる器選びは大切です。季節感を大切にして、例えばお刺身を盛る場合、夏はガラスの器を使い冬は陶器の器を使います。
前日から根菜類で煮物を作っておきました。それを大鉢に盛ります。唐揚げは男性に人気ですので、当日揚げます。その日のお料理の締めはカレーにしました。それも前日の仕事です。
お食事が済んだ頃に上煎茶と和菓子を出しました。お料理によっては和菓子と抹茶で締める場合もあります。お話が盛り上がり、印象的な和風パーティーとなりました。皆様を玄関先までお見送りして、私もその余韻に浸った事でした。
アメリカの女性にお茶を教えていた事があり、私はよくホームパーティーに招かれました。
そこのお宅では、たいていガーデンパーティーです。私はワインを手土産に伺いました。当然の事ですが、招かれた場合は先様のお好みを考えて手土産を用意します。彼女の家には芝生を貼った庭にバーベキューコンロが備えられていました。庭にはテーブルと椅子が配置されています。飲み物はビールやワインが用意され、熱々のお肉や野菜を頂きながら、大いに笑い話に興じました。ガーデンの場合は招かれた方も気が楽です。ホストのご主人が立ちっぱなしでお料理をしてくれました。難しく考えないでとにかく愉快に過ごしましょう、というスタイルです。その後、我が家でも何度かガーデンパーティーを開きました。家の中ではなく、外でのパーティーはどこまでも広がりがある風景が参加する人の心を豊かにするようです。
人をもてなす事ももてなされる事もホスト次第だと思います。パーティーを開く時は、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。お子様のパーティーの場合はスケジュールの作成からお子様とご一緒になさるとより楽しいと思います。
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