友達

今、あなたはどの年代に属されているのでしょう。人はその成長過程で様々な人と関わり、その中で「本当の友」と呼べる人に出会います。

私自身を振り返ってみても、子供の頃、学生時代、社会人になって、結婚して、子育ての中で、仕事を通して、と様々な場面で友と呼ぶ人が出来、その数が増えていきました。もちろん中には、こちらから離れたり、離れていった友もいます。

今も続いてる友は、付き合いの長い人で50年になります。

私の友はそれぞれに様々な事情を抱え、また遠く離れた所に住んでいたり、比較的近くに住まっていても親の介護に忙しく、滅多に会う機会が無い人ばかりです。でも、ハガキ一枚、電話一本、あるいは突然のメール一通で相手の状況を察知でき、空白を埋めることが出来ます。それは、それぞれにある一時期のディープな付き合いが相手を深く理解させ、いつの間にかお互いを不動の人としているからだと思います。

私が気づいた事の一つに、年代によって人は変化するということがあります。人は年齢と共に成長していくものなのです。

もちろん個人差はあるのでしょうが、概ね30代の女性はまだまだ自己主張が強く、自分に執着するところが多く、充分に人を受け止められない場合が多いように感じます。でも、40代になると自分の意見をしっかり持ちつつ、他人も充分に認められるようになる人が多くなるように思います。これは、私が娘達の学校でPTA会長や母の会会長などを務め、その仲間と接していて、また茶道を通して様々な年代の女性達に教授したり、会社を経営するなかで女子社員と接して思った事です。

私が好きなのは40代からの女性です。輝いていて、美しいと思います。

40代になると、その女性本来の目指す生き方が、はっきりしていくように思います。この年代から自分らしい個性を持って、ワインで言うところの熟成に入るのではないかと思うのです。

友達付き合いもこれからが正念場です。

人はどのようにでも生きられます。自分の心を縛っているのは自分だとお気付きでしょうか。自分の心を解放して、友も見て下さい。その時の友と呼べる人は、あなたにとってどんな存在なのでしょう。これからも是非付き合っていきたい、自分の人生を交差するにたると思える人でしょうか。

今や人生100年と言われます。

忌憚の無い言葉を楽しく受け入れ、こちらのストレートな言動にも機知に飛んだ言葉で返してくれる、そのような友との出会いは一生の財産だと私は思っています。