七月は例年にない酷暑でした。通常年間で一番暑いとされる月は八月です。
それでは、八月にはどのような涼の取り方をしたら良いのでしょう。
湿度の高い日本ではスペインのように40度を越してもサラッとした体感という訳にはいきません。連日、夜中の気温が27度にもなる今年の日本。特にエルニーニョ現象の影響もあるのでしょうが、冷房に頼りっきりの毎日には疲れます。
五感を涼しくする方法も昔は有効でした。でも、この酷暑では涼しい音色の風鈴がうるさく感じられるかも知れません。江戸時代には金魚をガラス鉢で飼うことで視覚的な涼も考案されました。でも、金魚を育てる時間的余裕がありますか?潮風や山風で涼を感じるのもいいですが、そこまで出掛けるのは大変です。かき氷であるいはジェラートで味覚の涼しさを狙うのも限度があります。
いろんな涼を考えてみましたが、私の涼の考え方は「逆も然り」と言う事です。
祖父はよく「暑い時には熱いものを飲め」と言っていました。冷たい麦茶や炭酸飲料ばかりでは胃腸は疲れます。たまには、程よく冷房の効いた部屋でアイスコーヒーよりホットコーヒーを頂いたら如何でしょう。音楽は「ボサノヴァ」。ひと時心はリゾート地へ飛びます。気持ちだけでもすぐに波の音の聞こえる海辺へ、あるいは鈴風の吹き抜ける高原へ飛んでいけたらと思うのです。
今月は旧盆の時期にもあたります。ご先祖様の事を偲び、お墓参りに出かける方もいらっしゃるでしょう。私は毎年この時期は両親や祖父・祖母を想い、お花を飾りそれぞれに好きだった果物やお菓子を供え少し上等のお線香を燻らせてお経を読みます。お香は気持ちを清らかにしてくれます。
六日の広島と九日の長崎の原爆記念日には家族で黙祷を捧げます。ウクライナでの戦争が一刻も早く終息する事もあわせて祈ります。
ところで、今回のブログは100回目になります。ブログのタイトルは「エスポワール」。希望あるいは期待と言う意味のフランス語です。
温故知新と言いますが、希望を持ち続けて生きるために日本の良さの中にヒントはないのだろうかと考える今日この頃です。
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